冬鳥といえば赤いアトリ科の鳥を連想します。高原の農耕地には毎年、ハギマシコの大きな群れが飛来します。そんな期待を胸にポイントへ。ハギマシコは群れで飛びますのですぐにわかります。地上に降りたと思われる地点へ向かうと地面でさかんに餌をついばんでいます。車の窓から飛ばさないようにそっと望遠レンズを延ばします。気温はマイナス2度。フリースの手袋をしていても緊張感と寒さで凍えるような痛さを感じました。まずは地上の群れをゲット。その後、マニュアルフォーカスにし、ISO感度を上げて群れの飛びものを狙います。200羽以上の群れが飛んだ瞬間!シャッターを押し続けました。
ハギマシコ アトリ科の冬鳥で北日本に飛来します。雪が残る草地で餌をついばんでいました。
こちらは雪の無い農地で。オスのほうが色が綺麗です。
何かのタイミングでいっせいに飛び立ちます。
アトリ科の鳥はマヒワ、アトリと大きな群れで飛びますが、ハギマシコも同じです。
木の無いところでは電線にもとまります。
木の枝に止まって警戒していました。が静かにしていると地面の餌場に降りてきます。
雪の中で餌をついばみます。特長であるM尾がよくわかります。
この日のもうひとつの目的はフクロウでした。一昨年に二回撮っていますので夕暮れからその場所をまわりますが、今年は見当たりません。別の場所で遠くに見かけましたがすぐ飛ばれました。最後に行ったところは日没後。やっと見つけたフクロウは杭の上。ISO3200で撮りましたが、シャッタースピードは1/8秒。3枚撮ったらすぐに飛ばれました。フクロウは名残惜しかったですが、これ以上は無理です。時間は4時半、明かりの無い農耕地には暗闇が迫っていました。