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大雪の野鳥(ギンザンマシコ、カヤクグリ、ノゴマ)
 暑い日々が続きます。体調管理に気をつけたいものです。
 さて、今回は北海道シリーズに戻り、大雪山の野鳥たちを載せます。大雪山の夏鳥といえば、ギンザンマシコ。この赤い鳥の撮影も今回の目的のひとつです。ベニマシコ、オオマシコ、ハギマシコなどの赤い鳥は関東では冬鳥です。ギンザンマシコは北海道でも冬鳥だそうですが、大雪山では夏鳥として繁殖します。本州では冬鳥としてもほとんど観察されることはないそうです。今回の旅では知床峠と旭岳周辺にて探しましたが、知床峠は出が悪く断念しました。
 旭岳には朝6:00の始発のロープウェイにのる予定でしたが、天気予報は雨時々曇り、はやる気持ちはすっかり消えて、ゆっくり8:00のロープウェイで向かい、ポイントである展望台にカメラを構えたのは8:30。この日は台湾から来たプロのカメラマン3名とそのガイドだと言う札幌のご夫婦。地元のbirder氏が先客でした。台湾のカメラマンは「昨日はナキウサギを撮って来た」そうでこの日はギンザンマシコとノゴマが目的だそうです。「朝から霧でやっと晴れたきた」ということでしたが、ギンザンマシコはすでに3回お出まし。3回目は目の前10mとのこと。失敗したと思いきや、北海道の野鳥情報を交換しているとハイマツのなかになにやら影が。「カヤクグリかな」と双眼鏡で見てみるとギンザンマシコのオスでした。

ギンザンマシコ(Pine Grosbeak)
いつの間にはハイマツの上に乗っかっていたという感じです。飛んできた気配はありませんでした。ハイマツの中から上に上がってきたと思います。大きさは大きな小鳥という感じでイスカよりも二回りぐらい大きめですが、イスカによく似ています。このときは少し霧がかかっていました。
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ところがこの後、天気は急回復し快晴に。それに反してギンザンマシコは全く出てこなくなりました。「霧の日に出がいい」とは聞いていましたが、光線もよくなり撮影条件がいいのに肝心の鳥が出てきません。待つこと4時間、13時過ぎにやっとお出ましです。
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カヤクグリ(Japanese Accentor)
日本固有主です。この鳥も夏のハイマツ帯などの高山で見られます。冬は関東でも比較的ポピュラーです。南北アルプスで登山のときでもよく見かけます。
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ノゴマ(Siberian Rubythroat)
北海道ではポピュラーなノゴマです。夏には大雪山でも平地の草原でも見かけます。英名はそのものズバリですね。関東では旅鳥で「でる」と話題になります。神奈川では見かけたことがありません。何度あってもキレイな鳥で得した気分になります。
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ノゴマのメス。これは大雪山ではありません。北海道の海岸です。メスは目立つところに出てきませんのでコレもうれしい収穫です。
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この日は天気予報が大きくはずれ、旭岳は快晴の中に全貌をあらわし続けました。そんな中、ノゴマとカヤクグリはよく出てくれるのですが、肝心のギンザンマシコの出がいまひとつで残念でした。また、いつか訪れたいです。(撮影日:2011年7月12日)
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by harada5550 | 2011-08-16 19:21
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