先週、湘南の河口にて珍しいハシブトアジサシが飛来しているということで用事の合間をぬって出かけてきました。ハシブトアジサシは日本ではまれな旅鳥として観察されますが、夏羽から冬羽に換羽中に観察されたものや冬羽の観察例が多いのですが、今回は季節的にも、姿かたちも夏羽で貴重なものだそうです。
早朝、ポイントについて探してみると、コアジサシと比較すると大きく、飛び方も明らかに異なるハシブトアジサシをすぐに発見することができました。はじめハシブトアジサシはウミネコの群れと行動をともにしていましたが、飛び立つとコアジサシのコロニーで羽を休めたいらしく、降りようとしますがそのたびにコアジサシに追い払われます。結局ウミネコの群れの中でゆっくり休んでいました。
ハシブトアジサシ(Gull-billed Tern)
一見、タダアジサシですが、嘴が明らかに太く足が長いです。飛翔時には凹尾の切れ込みがそれほど深くないのがわかります。
(酒匂川河口にて 撮影日:2012年6月10日)
この日は2羽確認できました。
梅雨の晴れ間の中をゆっくりと羽ばたいていました。
ここの河口は、もともとコアジサシのコロニーがあったところですが、数年前の豪雨で大きな被害を受けましたが今年はコアジサシも戻っていました。珍しいハシブトアジサシにも会えて楽しい時間をすごせました。