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休耕田にてシマアジ(縞味)のエクリプスもしくはメス
 シマアジという名のカモがいるというのは数年前の春でした。そのときは誰でも連想するように「魚のような名前だな。」ぐらいの印象しかありませんでした。ところが今年の春にネットで見たとき太くて大きな眉斑のある美しいカモであることがわかり、いつかは撮りたいと思っていました。
 そのシマアジが秋の旅の途中に県内の休耕田にやってきました。いまの時期、オスはエクリプスの状態であの綺麗な姿は見ることができません。旅鳥のため、秋の通過時はこのままエクリプスの状態で飛んでいってしまいます。必然的に「オス」の状態では見られないことになります。
 カモ類のエクリプスやメスは識別が難しいです。今回も図鑑で調べながら、また、詳しい方にも直接教えていただきながら、確かにシマアジのエクリプスかメスであることを確認しました。ただ、雌雄の区別は明確にできませんね。

シマアジ エクリプスもしくはメス 春の渡り時に比較するとどうしても地味です。
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大きさはコガモと同じで38cmぐらい カルガモと比較すると小ささがわかります。
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エクリプスもしくはメスは一見するとコガモのメスにに似ています。シマアジの識別ポイントは、①明瞭な眉斑、②くちばしのつけ根の白い斑、③くちばしはクロ、さらにはベテランBIRDER氏いわく④「エリマキシギ」のようにうろこっぽい背中の羽」だそうです。
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コガモのエクリプスもしくはメス 比較用に載せます。秋はコガモの中にシマアジが混じることがあるそうで、最初はこれがシマアジかと思いました。ただし眉斑が不明瞭、くちばしのふちが黄色みがある。背中の羽が平凡。ということで判定されました。
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シマアジ 水から上がったところです。わかりにくいですが二羽います。
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シマアジ 泳いでいる写真ばかりですが・・・
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シマアジ 見返り 特長が良く出てます。
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最後はノビーをしてくれました。雨覆の灰色が特長だそうです。
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 秋の渡りのこの時期のシマアジは一見、地味なカモです。大きさもコガモと同じで見落としてしまいそうです。ただ識別ポイントさえ押さえておけば、明確に判別できます。
 他のカモも今の時期はエクリプスですが、冬になるにつれてオスは綺麗な羽に変わっていきます。シマアジも春の渡りで帰ってくるときは見違えるような鮮やかな鳥になっていると思います。来春、そんなシマアジが撮れる様に期待しながら待ちたいと思います。
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by harada5550 | 2009-08-30 22:50
ショウドウツバメ(小洞燕)とツバメ
 田圃のシギチを観察していると、この時期はよくツバメに出会います。今回も普通のツバメが飛んでいるのかと思いましたが、形の違う少し小型のツバメがいます。それは渡りの途中のショウドウツバメでした。ショウドウツバメは通常夏鳥として本州を通り越して北海道に渡来します。営巣では砂地の崖などに小さな巣穴を堀り繁殖するそうです。ここ関東付近では旅鳥として春秋の渡りの時期に少しの間のみ観察されるそうで出会える機会は少ないそうです。今回は、過去に撮った燕を含めて、ショウドウツバメ及びツバメを張らしていただきます。

ショウドウツバメ 雌雄同色 成長の喉から下胸にT字になって見える胸帯と縦線があります。
大きさはツバメよりも小さく尾も短かったです。
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田圃の上空を飛んでいるか、止まっているときは決まった電線です。 
電線からの飛び出しを数枚・・・
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田圃の上を飛び回るショウドウツバメ。後ろはツバメ。ピンをあわせるのがとにかく難しい。
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こちらはただのツバメ 夏の田圃の常連です。
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ツバメ幼鳥。親が餌を運んできていました。(この写真は過去在庫です)
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ツバメ 離島の岩場にて観察できました(この写真も過去在庫です)
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 ツバメは夏の風物詩。人里でも民家の軒下などでよく繁殖します。我が家の近所でも毎年営巣する場所がありますが、家の主人に暖かく見守られツバメが飛び交っています。 シギチをねらっていると必然的にツバメが目に飛び込んできます。ショウドウと聞いたときにピンと来たのは私の友人でした。シギチに続いてツバメの勉強も必須だと実感しました。





 
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by harada5550 | 2009-08-23 22:01
休耕田にて換羽途中のエリマキシギ
 8月中旬を過ぎ、そろそろ秋のシギチモードに突入と思いきや、その先陣としてビッグな鳥(少し大袈裟か!?)が旅の途中で寄ってくれました。換羽途中のエリマキシギです。もっとも、数日前から居ついていたとのことですので、寄ったというかんじではないみたいですが。
 エリマキシギはいままで秋の渡り中の冬羽の個体を何度か撮ったことがありましたが、夏羽はまったく見たこともありませんでした。それもそのはず、日本で見られるのは基本的に冬羽で私が過去撮ったのも当然、冬羽。そのため、地味な印象しかなく夏羽から冬羽へ換羽中のエリマキといわれても最初は貴重さがわかりませんでした。日本野鳥の会の「水辺の鳥」にも冬羽か幼鳥しか載っていません。
 それが数日前には完全な夏羽を見たとか、換羽中の個体がいるとかいろんな噂が立ち、今回機会を見つけて撮る事ができました。

エリマキシギオス 夏羽から冬羽に換羽中
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首にエリマキのような黒い羽が残っていますが今にも抜け落ちそうです。
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この写真は首の飾り羽も良くわかります。
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エリマキシギ アオアシシギと仲良く一緒にいました。
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アオアシシギを引っ張ります。
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一瞬止まったかと思うと、この後飛ばれました。もちろんアオアシシギもいません。
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二年前に撮ったエリマキシギは(水の少ない休耕田にて)冬羽に移行していました。(07年9月)
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この年はめずらしく海水系の干潟でも撮ることができました。この色からは夏羽個体想像不可能ですね。
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さて、今年は秋のシギチが少ないと皆がいいますが、確かに少ないような気がします。
でもまだまだ、季節的に早いとのいう見方もできます。ここ数週間のシギチの動きに注目してみたいと思います。




 
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by harada5550 | 2009-08-16 22:17
(ついにネタ切れです)暑中見舞い代わりにヤマセミを!(+カワセミ、アカショウビン)
 今週はシギチをねらいに県内数箇所を回りましたが、これといった収穫もなく残念でした。今年は昨年には休耕田だったところが軒並み作付けされており青々とした水田になっていました。タマシギ親子の田んぼもチギチを撮った休耕田も昨年とは全く違います。ただ、ケリだけは昨年と同じように耕作されていない畑に10羽程度の群れでいました。
 そんな訳で今週は撮るものもありませんでしたので、「暑中見舞い代わりに前に撮ったヤマセミ」をはらせていただきます。いずれも未掲載の写真です。今年の蒸し暑さを、水辺の写真で少しでも忘れていただければ幸いです。
 ここのヤマセミは非常に敏感でブラインドを張らないと絶対に出てきません。仮に出ていてもすぐに隠れてしまいます。某所のアカショウビンは大ギャラリーを前にしてもマイペースを決め込んでいますが、同じカワセミの仲間でも「こうも違うか」と変な感心をしてしまいます。

ブラインドを張っていると川の(向こう岸ではなく)こちら側にとまります。
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岩の上からメスの飛び出し。
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別の場所のオス
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オスの飛び出し
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餌採りに成功
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オスの飛翔
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こちら岩の上のメス
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メスの水浴び
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雨の中、岩の上でたたずむメス
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目の前、数メートルの岩のメス
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こちらお仲間のカワセミ
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最後は人気者のアカショウビン 
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ヤマセミの巣はどこかはわかりません。カワセミもそうです。たぶんひっそりと営巣していることでしょう。某所のアカショウビンはカメラの放列の前で営巣しています。ところが、先日営巣木が自然に倒れてしまったそうです。このようにすぐに情報がはいります。カメラマンやBIRDERのせいではないと思いますが・・・ でも残念ですね!
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by harada5550 | 2009-08-09 18:46
沼辺の草原の鳥たち(コジュリン、サンカノゴイ、ヨシゴイ他)
 今年は8月になっても天気がすっきりしません。この日も朝、不安定な天気でしたが、ベテランBIRDRERお二人と小遠征に出発です。目的は晴れた海辺の夏のアジサシ、休耕田のツバメチドリ、葦原のコジュリン、オオセッカ、そして沼辺のサンカノゴイ、ヨシゴイと盛り沢山でした。
 最初のアジサシポイントに到着。曇天の空の下、コアジの親子の微笑ましい給餌は見られましたが晴れた海辺の珍しいアジサシはいません。その後、葦原でオオセッカとコジュリンをねらいましたがコジュリンのさえずりのみ撮影成功。次に休耕田でツバメチドリを探しましたがこれは見事にはずれ。昨年いたところには今年はいませんでした。そして最後の沼辺ポイントには午後も遅くなって到着。「サンカノゴイは田んぼの中に飛んでいった」とのことでヨシゴイが飛ぶのを撮りながら待つことに。すると夕方になって大きなサンカノゴイが田んぼの中から沼辺の草原に飛んできました。サンカノゴイはもちろん、ヨシゴイも初撮りでした。

コジュリンさえずり 夏羽は順光でないと目が出ません。何度もトライして撮りました。
昨年の今頃にも撮りに行ったのを思い出しました。
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別の場所のさえずり
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ヨシゴイ 沼辺の草地の中からいきなり飛んでいきます。
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サンカノゴイ 夕方近くになって田んぼから沼地へ帰ってきました。
ヨシゴイと比較すると大きさが大きいのがわかりす。今回は1回の飛びモノチャンスのみでした。
空抜け飛びモノのみの撮影です。着地はシャッターを切りすぎてバッファフルで撮れずに失敗。
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沼辺を飛ぶアオサギ
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チュウサギでしょうか。緑の中に綺麗な白が舞っていました。
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最後に今回のタイトルからずれますが、一番最初に訪れた海岸のコアジサシの給餌
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ヒナには「少し大きいんじゃないか!?」なんて思っていましたが、心配無用でした。
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 昨年まで水辺の鳥は興味がわかずに、中でもゴイサギ類はどうも好きになれずにいましたが、今日のサンカノゴイとヨシゴイ撮影は興味深いものでした。家に帰って調べたのですがサンカノゴイは有名な鳥だと思っていましたが絶滅危惧ⅠB類で数少ないんですね。しかも日本野鳥の会のハンディ図鑑「水辺の鳥」にも載っていないのが驚きでした。その他の日本の230種程度の図鑑にも掲載がなく、「日本の野鳥590(平凡社)」にはさすがに載っています。サンカノゴイは飛びモノしか撮れませんでしたので、来年はもう少し早い時期に出かけて稲が伸びる前の田んぼの婚姻色のサンカノゴイに挑戦したいです。
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by harada5550 | 2009-08-02 16:52