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北海道で出合った夏の野鳥たち
 蒸し暑い夏の日が続きます。そろそろ、シギチの本格的な渡りのシーズンですが今年は少なく出かける気がしません。8月も最後で北海道の野鳥特集もいつまでもやっているわけにもいかず、締めくくらなければなりません。
 今回の北海道旅行は現地にまるまる6日間でしたが、天気に恵まれず、時期的にも草原の鳥は少し遅かったものの、私にとっては満足いく旅になりました。サロベツ原野から宗谷岬を経てオホーツク海沿いの海岸線を南下するルートで、途中、大雪に寄り道しましたが最後は根室に到達しました。完全に天気にまわせてマイペースで回りましたが、毎年7月のこの時期の北海道は天候が安定するはずですが梅雨のような天気で雨具と長靴の出番が多くなりました。今回は、それぞれの写真でのコメント形式にまとめています。
(撮影日:11年7月10日~15日)

オオジシギ(Latham’s Snipe)
記念撮影みたいになりました。ここでは4羽があの独特なディスプレイフライトを繰り広げていました。
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アカエリカイツブリ(Red-necked Grebe)
この時期は木道のすぐ脇で抱卵していました。抱卵の交代時には毛を逆立て、鳴きあい、独特な儀式が行われます。
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オオタカ(Northen Goshawk)
アカエリカイツブリの営巣していた場所の近くを飛んでいました。急降下して小鳥を襲っていましたが失敗していました。アカエリカイツブリの雛が無事であることを願います。
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ホオアカ(Chestnut-eared Bunting)
エゾカンゾウをバックにはるか遠くでさえずっていました。
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ベニマシコ(Long-tailed Rosefinch)
シオマオジを待っていたら、いきなり飛んできた夏羽のベニマシコは鮮やかな赤い鳥でした。いままで冬羽はお目にかかっていますが、今回は濃い赤が印象的でした。
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チュウヒ(Eastern Marish Harrier)
関東では冬鳥のチュウヒも北海道では夏鳥です。エゾカンゾウの上を堂々と飛び獲物を狙っていました。
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コヨシキリ(Black-browed Reed Warber)
ご存知!草原のジャズシンガー 賑やかに元気に歌っていました。

バン(Common Moothen)
早朝の沼で、水草の上を走ってました。
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カワラヒワ幼鳥(Orienntal Greenfinch)
幼鳥のカワラヒワが雨の中、親が運んでくる餌を待っていました。きつい顔のカワラヒワも幼鳥はマイルドです。
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ヒバリ(Eurasian Skylark)
晴れた日にヒバリは騒々しいぐらいに飛びながらさえずります。いろいろなところで見かけました。早朝の木道では餌をくわえていました。
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オジロワシ(White-tailed Eagle)
通年を通して見られますが、今回はあまり出会えませんでした。冬に期待したいです。
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タンチョウ(Red-crowned Crane)
北海道の代表的な野鳥、タンチョウです。今回の目的ではありませんでしたが、やはり撮っておかないわけにはいきません。運転中、道路脇で見かけてあわてて車を止めて撮りました。
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こちらのペアは、海岸沿いの湿地の奥深くまで探して撮りました。
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 夏の北海道でもまだまだ出会えていない鳥がたくさんいます。森林性のクマゲラ、ヤマゲラなどキツツキ類や鳥ではありませんがナキウサギです。今回、これらも撮りたかったのですが、それは無理というものです。魅力的な野鳥の楽園「北海道」ですが今度は冬に訪ねてみたいです。
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by harada5550 | 2011-08-30 21:46
大雪の野鳥(ギンザンマシコ、カヤクグリ、ノゴマ)
 暑い日々が続きます。体調管理に気をつけたいものです。
 さて、今回は北海道シリーズに戻り、大雪山の野鳥たちを載せます。大雪山の夏鳥といえば、ギンザンマシコ。この赤い鳥の撮影も今回の目的のひとつです。ベニマシコ、オオマシコ、ハギマシコなどの赤い鳥は関東では冬鳥です。ギンザンマシコは北海道でも冬鳥だそうですが、大雪山では夏鳥として繁殖します。本州では冬鳥としてもほとんど観察されることはないそうです。今回の旅では知床峠と旭岳周辺にて探しましたが、知床峠は出が悪く断念しました。
 旭岳には朝6:00の始発のロープウェイにのる予定でしたが、天気予報は雨時々曇り、はやる気持ちはすっかり消えて、ゆっくり8:00のロープウェイで向かい、ポイントである展望台にカメラを構えたのは8:30。この日は台湾から来たプロのカメラマン3名とそのガイドだと言う札幌のご夫婦。地元のbirder氏が先客でした。台湾のカメラマンは「昨日はナキウサギを撮って来た」そうでこの日はギンザンマシコとノゴマが目的だそうです。「朝から霧でやっと晴れたきた」ということでしたが、ギンザンマシコはすでに3回お出まし。3回目は目の前10mとのこと。失敗したと思いきや、北海道の野鳥情報を交換しているとハイマツのなかになにやら影が。「カヤクグリかな」と双眼鏡で見てみるとギンザンマシコのオスでした。

ギンザンマシコ(Pine Grosbeak)
いつの間にはハイマツの上に乗っかっていたという感じです。飛んできた気配はありませんでした。ハイマツの中から上に上がってきたと思います。大きさは大きな小鳥という感じでイスカよりも二回りぐらい大きめですが、イスカによく似ています。このときは少し霧がかかっていました。
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ところがこの後、天気は急回復し快晴に。それに反してギンザンマシコは全く出てこなくなりました。「霧の日に出がいい」とは聞いていましたが、光線もよくなり撮影条件がいいのに肝心の鳥が出てきません。待つこと4時間、13時過ぎにやっとお出ましです。
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カヤクグリ(Japanese Accentor)
日本固有主です。この鳥も夏のハイマツ帯などの高山で見られます。冬は関東でも比較的ポピュラーです。南北アルプスで登山のときでもよく見かけます。
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ノゴマ(Siberian Rubythroat)
北海道ではポピュラーなノゴマです。夏には大雪山でも平地の草原でも見かけます。英名はそのものズバリですね。関東では旅鳥で「でる」と話題になります。神奈川では見かけたことがありません。何度あってもキレイな鳥で得した気分になります。
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ノゴマのメス。これは大雪山ではありません。北海道の海岸です。メスは目立つところに出てきませんのでコレもうれしい収穫です。
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この日は天気予報が大きくはずれ、旭岳は快晴の中に全貌をあらわし続けました。そんな中、ノゴマとカヤクグリはよく出てくれるのですが、肝心のギンザンマシコの出がいまひとつで残念でした。また、いつか訪れたいです。(撮影日:2011年7月12日)
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by harada5550 | 2011-08-16 19:21
休耕田にてアメリカウズラシギとエリマキシギ
 早くもシギチの秋の渡りが始まっているものの、数はまだまだ少なく本格的な渡りはもう少し先というこの時期。夏羽から冬羽に移行中のアメリカウズラシギに出会うことができました。しかもこれも移行中のエリマキシギとともに。アメリカウズラシギは3年前の9月に神奈川県内で出ましたが、そのときは見ることができませんでした。
 7月最終の週末、休耕田にアメリカウズラシギが出ているということで局地的な雷雨が心配な中、少しばかり遠くに出かけてきました。行きの高速は土砂降りでどうなることかと思いましたが、現地についてみるとそれほどではありません。ところが肝心のアメリカウズラシギは出ておらず、大きさのよく似たタカブシギが10羽程度いるだけでした。しかもエリマキシギも行方不明。しばらく待ったものの「早、抜けたか!?」と思い、別の場所に向かい油断していたら「出ているとのこと」。早速引き返して何とか撮ることができました。
(撮影日:2011年7月30日)

アメリカウズラシギ(Pectoral Sandpiper)とエリマキシギ(Ruff)
距離はありましたが、並んで採餌していました。
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アメリカウズラシギ(Pectoral Sandpiper)
数少ない旅鳥です。こちらが静かにじっとしていると近くまで寄ってきました。特徴がよくわかります。胸の細かい縦斑が鮮明で、スパッと腹部の白い部分と分かれています。昨年、ウズラシギを撮りましたが、ウズラシギに比べて赤みが少なく思えました。
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エリマキシギ(Ruff)
 さまざまな図鑑に欧州にいる派手なエリマキシギが載っていますが、私が今まで見てきた日本に来た個体は胸の飾りがある程度です。個人的にはエリマキシギは気品があって好きです。
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エリマキシギは警戒心が強く、常に我々と一定の距離を保ちます。前にいるのはタカブシギです。
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 この日はほかにもアオアシシギ、コチドリ、オオヨシキリ、アマサギ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アオサギ等が見られました。地元の湘南地方の水田ではこの時期、ケリは見られますが渡りのシギチが少なく残念です。無農薬の休耕田自体が減っています。自然の豊かさを大事にしたいものですが難しい問題です。
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by harada5550 | 2011-08-07 22:04