<   2012年 07月 ( 5 )   > この月の画像一覧
 宮古島 大野山林にて亜種リュウキュウアカショウビン
d0099854_8473690.jpg この時期の宮古島はこの鳥抜きには語れません。空港に着いたら車ですぐに直行。大野山林にある青少年の家の駐車場に車を止めてまずは散策開始です。勝手がわからないのでまずは双眼鏡と300mmレンズとミラーレス一眼を持って偵察です。サンコウチョウの記事にも記述したように最初は、鳥の気配が少なく不安になりました。まずはポイントである池を見つけようとするも地図をみながら進むのですが3箇所の池がなかなか見つかりません。人に聞こうにも誰にも会いません。ほんとにここは探鳥地なのか疑りながら進むと池がありました。ただし樹木に覆われ日中でも暗い場所でした。さらに奥へ進むともうひとつの池がありました。ここも意外と静かです。と思った瞬間目の前を音も無くアカショウビンが横切りました。戸隠など本州のアカショウビンは大きな声でさえずり森じゅうに響きますが、亜種リュウキュウアカショウビンのさえずりは比較すると静かでいきなり飛んできます。自分が周囲の環境に順応したのか鳥が見えてきました。そこかしこでアカショウビンとサンコウチョウが鳴いています。池にはアカショウビンとサンコウチョウ、ヒヨドリやメジロが頻繁に水浴びに来ます。リュウキュウコノハズクとズアカアオバトの声も聞こえます。このときはブラインドも無く300mmレンズとミラーレス一眼しかもっていなかったのでとりあえずそれで撮って、翌日出直すことにしました。その後3日間で大野山林には3回行きましたが、すばらしい探鳥地であると実感できました。
(撮影日:2012年6月22~24日)


 亜種リュウキュウアカショウビン(Rubby Kingfisher)  
水浴びの合間に池のカエルを捕らえました。間近でブラインドをかぶって撮影しました。




亜種リュウキュウアカショウビン 本州のアカショウビンと比較し全体的に紫がかっているのが特徴です。さえずりも静かです。
d0099854_912279.jpg
d0099854_9121320.jpg


亜種リュウキュウアカショウビン 水浴びの場合、この枝が大好きみたいです。(300mm+1.4テレコン+V1)
d0099854_9144670.jpg


亜種リュウキュウアカショウビン 場所が暗くてSSが上がりません。水浴び中は撮れませんでした。
d0099854_9161022.jpg
d0099854_9161769.jpg


 今回の宮古島の目的の鳥のうち、撮れたのはアカショウビンとサンコウチョウ、キンバト、オオクイナ、エリグロアジサシ、ベニアジサシ、ムラサギサギ、ミフウズラでした。撮りたかくて撮れなかったのはリュウキュウコノハズク、カラズバト、ズアカカオバト、クロアジサシ、マミジロアジサシなどです。アジサシ類は岩礁に渡れる時期的に後のほうがよかったかもしれません。
 渡りの時期ではなかったので種類は少なかったのですが、その分バードウォッチャーは皆無で会ったのは3日間で1回だけ。情報交換が全くできない不便さはありましたが、静かな探鳥が楽しめました。機会があれば、サシバやアカハラダカの渡りの時期にでもまた訪れてみたいと思います。
[PR]
by harada5550 | 2012-07-22 08:47
 宮古島 大野山林にて亜種リュウキュウサンコウチョウ
d0099854_1310583.jpg 宮古島は亜種リュウキュウサンコウチョウの繁殖地としても有名です。見た目では湘南でも見られるサンコウチョウと区別がつきませんが、さえずりは明らかに短い感じがします。
 大野山林を訪れたとき、最初は日中だったせいか思っていたより鳥が少なく、サンコウチョウのさえずりも聞こえず拍子抜けしました。ところが、不思議なことに少しずつ奥へ歩いていくとまわりの環境に慣れたせいか少しずつ鳥が見えてきました。いきなり目の前をアカショウビンが横切ります。足元の水溜りからはタマシギが驚いて飛び出してこちらが驚きました。そして気がつくと自分の周りでサンコウチョウがさえずり続けていました。
 サンコウチョウを湘南で見つけるには営巣している場所を中心に探しますが、宮古島では営巣している場所を探す必要もありません。さえずりが聞こえると、どこからかサンコウチョウのほうから目の前に現れます。ただし、相変わらず暗いところが好きでなかなか明るいところに出てきません。水場で水浴びをするのですが、暗くて写真は撮れませんでした。
(撮影日:2012年6月22日~24日)

 亜種リュウキュウサンコウチョウ(Japanese Paradise Flycather) 
サンコウチョウと外観は区別がつきませんが、さえずりは明らかに短く思われます。「ツキ、ホシ、ヒ」というより「ド、レ、ミ、ホイ、ホイ、ホイ」と聞こえます。




 亜種リュウキュウサンコウチョウ  歩いているときに明るいときに出てきました。
d0099854_13102317.jpg


 亜種リュウキュウサンコウチョウ 水場で待っていると間近で水浴びします。
d0099854_1312459.jpg
d0099854_13121295.jpg
d0099854_1312249.jpg
d0099854_13123237.jpg


 亜種リュウキュウサンコウチョウ メス このメスを2羽のオスで追いかけていました。
d0099854_13133098.jpg
d0099854_13134086.jpg


 亜種ヒヨドリ(Brown-eared Bulbul)
 水浴びに来たヒヨドリです。胸から体下面が茶褐色で嘴も太くて大きく亜種タイワンヒヨドリだと思います。
d0099854_13191742.jpg


 亜種リュウキュウメジロ(Japanese White-eye)
沖縄に棲息するメジロで胸と脇が灰白色です。メジロは脇が紫褐色です。
d0099854_1323442.jpg


 宮古島から帰宅した翌週に湘南のサンコウチョウを探しに行きました。今年も多くのギャラリーに見守られ(?)ながら営巣に成功し数羽のヒナが巣立ったところでした。宮古島のサンコウチョウは湘南のサンコウチョウより明らかにノビノビ暮らしているように思われました。
[PR]
by harada5550 | 2012-07-19 22:05
 宮古島 池間湿原にてムラサキサギ
d0099854_19273443.jpg 池間島は宮古島と橋でつながっており陸続きになっています。島の周囲は約10kmの小さな島です。この小さな島の中に淡水の池間湿原があります。池間湿原は面積が38ヘクタールもある沖縄県最大の湿原で、環境省の日本の重要湿地500にも選定されています。もともと海につながっていたそうですが、干拓工事と漁港整備で海と遮断され淡水化されました。(書籍「宮古島の野鳥」から)
 ここを訪れた目的は宮古島が北限で繁殖しているムラサキサギを撮る事でした。池間湿原には湿原を見渡せる観察施設があります。そこの上って湿原を見渡すとムラサキサギをすぐに見つけることができました。ただし距離にして300mはあるでしょうか。とにかく距離が遠く写真は難しいです。近く(といっても100mぐらい)にはバンの親子が出てきました。ヒナに餌を与える姿は微笑ましくありしばらくカメラで見ていましたが、ファインダーの中には先ほどとは別のムラサキサギがいるではありませんか。ブッシュの中で気がつきませんでした。ムラサキサギはブッシュうから出てきて羽づくろいをしてくつろいでいました。池間湿原では生態系の頂点に君臨しています。
(撮影日:2012年6月22日)

 ムラサキサギ(Purple Heron)
 2003年6月に池間島で繁殖が確認されてから宮古島では留鳥です。雌雄同色でアオサギよりひとまわり小型で、その名の通り全体が紫に見えます。首周りは赤橙色で横側に青色の縦線がはいります。今回成鳥2羽、幼鳥1羽を確認することができました。






 ムラサキサギ成鳥 伸びをしています。
 この写真Nikonのミラーレス一眼である「V1」で500mm+1.4倍テレコンで撮りました。「V1」はレンズは新しい「Cマウント」で撮像センサーも新フォーマットである小型の「CX」フォーマットで焦点距離は35mm換算で実に2.7倍になります。したがって500mm+1.4テレコンであれば1890mm相当になります。ブレを防止するために赤外線リモコンを使用しました。今回は距離は100m程度ですがノートリです。(この2枚のみV1での撮影です)
d0099854_201391.jpg
d0099854_2015837.jpg


 ムラサキサギ こちらは遠くのほうの個体です。
d0099854_203881.jpg


 アオサギ(Grey Heron) 
 酒匂川のアオサギです。比較してみると新ためて違いがわかります。
d0099854_2061699.jpg


 ヨシゴイ(Yellow Bittern)
  残念ながらリュウキュウヨシゴイは確認できませんでした。ムラサキサギを見慣れているとやたら小型に見えます。
d0099854_2083235.jpg


 バン(Common Moorhen) 
 バンの親子は微笑ましかったです。この鳥は北海道から沖縄までいろいろなところで出会えるクイナです。
d0099854_20111536.jpg


 池間湿原全景 小さな島の中にあるとは思えません。
d0099854_2019213.jpg

 宮古島は大野山林と、エメラルドグリーンの海、サトウキビ畑に加えて淡水湿原まであるこのバラエティーに富んだフィールドが魅力です。
[PR]
by harada5550 | 2012-07-14 19:27
 宮古島 畑地にてミフウズラ他
d0099854_994452.jpg 宮古島の目的の一つがミフウズラを探すことでした。宮古島のサトウキビ畑はすべてがポイントです。まずは比較的よく見られるという上野地区でさがしてみることにしました。ところが日中だったためかミフウズラの気配はありません。よく見られるのはセッカ、スズメ、リュウキュウキジバト、次にツバメチドリ、シロハラクイナ、イソヒヨドリ。時間がないので他に行こうと思った矢先にミフウズラのヒナが車の前を横切り、サトウキビの影にいます。カメラを構えるヒマも無いため双眼鏡で見ていましたが、すぐに奥に隠れてしまいました。
 翌日は早朝から探すことにしました。ミウフズラはこの時期、サシバがいないため夜明けごろから行動開始し開けたところにも出てきます。また、道路を横切り姿も見かけるということです。車で宿から上野地区に向かう途中、シロハラクイナが道路を横切っていましたが、それから数百メートル先の道端で親鳥とヒナと思われるミフウズラを発見。すぐにサトウキビ畑に入ってしまいましたが、まず見ることができました。その後、上野地区のサトウキビ畑を車でゆっくり探索。昨日、ヒナを見つけた場所付近に行くとセッカが畑に降りていました。日中セッカは飛んでおりますが、早朝は畑に降りていることが多いようです。双眼鏡で畑に降りているセッカを覗いてみるとなんと、その視界の中にミフウズラの夫婦が入っていました。カメラは構えられません。見ているとすぐに畑に作物の下にもぐりこんでしまいました。
 その後、しばらく待ってみましたが出てきませんでした。いままで3回も見かけているのに一度も写真に撮れていないのは非常に残念です。朝食の時間も迫り、あきらめて帰路につくことにしました。車を発進させて、数メートル先の農道の角を曲がると、そこにオスのミフウズラが出ているではありませんか。できるだけ静かにかつ迅速にカメラを構えミフウズラをそっと撮りました。
(撮影日:2012年6月23、24日)

 ミフウズラ(Barred Buttonquail)
南西諸島の留鳥です。大きさは14cmでかなり小型。ウズラ(Japanese Quail)がキジ目キジ科であるのに対しミフウズラはツル目ミフウズラ科で別種です。



 ミフウズラはゆっくり歩いていました。ヒナもメスもいずにオスだけでしたが幸運でした。
d0099854_9222160.jpg

 この後、草の中に隠れてしまいましたが、驚くことにミフウズラが隠れたところからセッカがヒョッコリ現れました。ミフウズラとセッカは何か共通点があるのでしょうか。
d0099854_956767.jpg


 シロハラクイナ(White-breased Waterhen)   
 シロハラクイナは6年前に埼玉の大久保農耕地で繁殖していたとき見た以来です。沖縄県で留鳥ですが、宮古島では勢力を伸ばしているそうで今回はよく見かけました。
d0099854_9311793.jpg



民家の密集した集落でも、道路を横切ります。
d0099854_9323429.jpg


 ツバメチドリ(Oriental Pratincole)
ツバメチドリも畑でよく見かけました。このところ霞ヶ浦付近や波崎新港で見ていますが、宮古島は密度が濃いです。
d0099854_9443156.jpg
d0099854_94589.jpg


 亜種リュウキュウキジバト(Oriental Turtle Dove)   
キジバトに比べて目の周りの赤い部分が大きく、目立つのが特徴です。
d0099854_9493654.jpg


宮古島の畑では、短い時間しかありませんでしたが、何とかミフウズラを撮ることができました。それにしてもセッカとミフウズラの関係が気になります。
[PR]
by harada5550 | 2012-07-07 09:09
 宮古島 東平安名崎、池間島大橋にてエリグロアジサシ
d0099854_19421550.jpg この時期の宮古島はアジサシ類がコロニーを作ります。今回の旅の目的の一つが海をバックにアジサシを撮ることでした。九十九里浜や銚子、湘南にてベニ、クロハラ、ハジロクロハラ、ハシブト、キョクの各アジサシを見ましたが、今回はエリグロアジサシ、できればクロアジサシ、マミジロアジサシにも期待していました。もっとも3日間の日程で船にのって繁殖地であるパナリ岩礁に行くのはスケジュール的に忙しく、まずオオクナイ、キンバトなどが撮れて余裕があれば船にものることにしていました。
 幸いオオクイナを撮ることができて東平安名崎からパナリ岩礁に向かう観光船に乗ろうと現地に着きました。ところが観光船が営業している雰囲気がないんです。事務所に電話したところ「梅雨明けで天気が安定したあと営業開始」ということで、前の日に梅雨明けしたものの準備ができていないとのこと。もうひとつの繁殖地である「フデ岩」は大潮の干潮にしか行くことができないのでここちらは事前に断念していました。
 仕方が無いので、東平安名崎のと展望台からアジサシを狙うとエリグロアジサシのコロニーがあります。ただし距離が遠くてここも断念。幸い干潮でしたので断崖下の普段は海に沈んでいる岩礁地帯を歩いてやって近づくことができました。エリグロアジサシもコアジサシのように近づきすぎると攻撃してきます。岩の陰に隠れてできるだけ刺激しないように撮らせてもらいました。
池間島大橋付近の写真とともに掲載します。
(宮古島にて 撮影日:2012年6月23日)

 エリグロアジサシ(Black-naped Tern)
日本では奄美以南で繁殖します。真っ白な体に黒い鉢巻が特徴で見間違うことはありません。



干潮のときに現れる砂浜で水浴びと毛づくろいです。
d0099854_1946386.jpg

断崖絶壁の真下で繁殖しています。
d0099854_19464190.jpg

コアジサシやべニアジサシよりゆるやかな密度のコロニーを形成し、ペアごとに離れて繁殖するそうです。
d0099854_19525144.jpg

d0099854_19491084.jpg

d0099854_1955331.jpg
d0099854_19551043.jpg


遠くにぼやけて見えるのがパナリ岩礁です。双眼鏡で見るとかなりの鳥影が確認できます。
d0099854_19564841.jpg

やっぱりエメラルド色の海をバックに飛ぶアジサシは素敵です。
d0099854_19584179.jpg


 今回はエリグロアジサシとベニアジサシしか撮れません。過去にはじめて海鳥目的に天売島を訪れたとき肝心のボートに乗れなかったことがありました。ところ変わって宮古島でも、海上そして岩礁に上陸しての撮影はできませんでした。次回のお楽しみということです。
[PR]
by harada5550 | 2012-07-01 19:41