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アビ、オオハム、シロエリオオハム
 銚子の漁港にGWごろから夏羽のアビがいます。先週の12日に行きましたが左足に怪我をしており当分北への移動はできそうもありません。日本で夏羽のアビが見られるというのは貴重ですのでまずは写真におさめようと出かけました。
 朝、現地に到着すると天気はあいにく雨が残っておりましたが、すぐにアビを確認できました。ただし、どうも元気には思えません。港の漁船を引き上げる斜面の波打ち際で漂っているように思えました。やはり怪我をして衰弱しているのかと感じ写真を撮るのも気乗りがしませんでした。しばらくすると岸壁の漁船の間近で盛んに頭を海面につけて魚を探し、時には潜るようになりました。実際に魚が採れているのかはわかりませんが、それなりの体力が残っているようで少し安心しました。
 雨もあがり天気も回復してくるとアビ目的の人も多くなり、それにつれてアビも少し遠ざかり羽づくろいをしたり、時には眠っているかのようでした。ただ、怪我をした左足は伸ばしたままで痛々しかったのが印象的でした。今回は過去に撮った元気のいいアビ類の写真も一緒に掲載します。


 アビ(Red-throated Diver)
ユーラシア北部、もしくは北アメリカ北部で繁殖し、日本へは冬鳥としてやって来ます。アビ類全般に共通することですが、基本的に外洋性のため港湾にはいることはまれで、海がよっぽど荒れているか、怪我をして体調が悪い場合が多いです。このときは港湾の中を飛ぶこともありました。(撮影日:2013年5月12日)
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 朝早く、雨が降っているときに撮った写真です。このときは岸壁のすぐ横で潜って泳ぎ回っていました。
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 オオハム(black-throated Diver)
この夏羽のオオハムは北海道天売航路から撮ったものです。このときも海面に頭をつけて魚を見つけると潜っていました。(「撮影日:2010年5月15日)
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 同じく天売航路で同一日に撮った写真。顔に白さが残っておらず上記とは別個体と思われます。
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 船に近づきすぎて必死で飛び立とうとしていました。
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 この冬羽のオオハムは今年の3月に銚子マリーナの湾内に入ってきて、20分程度ですぐに外洋に出て行きました。通常はこのくらいの時間しか滞在しないようです。(撮影日:2013年3月23日)
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 シロエリオオハム(Pacific Diver)
この夏羽ノシロエリオオハムの写真は銚子の沖合いで「イルカ観光船」から撮影したものです。(撮影日:2010年5月2日) 
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  今年は久里浜港にシロエリオオハム、太東漁港にハシジロアビがいましたが、いずれも怪我をしているようでした。そのようなときの間近で見られるチャンスも貴重ですが、やっぱり外洋にいる元気なアビ類を見たいものです。
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by harada5550 | 2013-05-19 22:18
 舳倉島にて (5)
  舳倉島にての最終回は桜にとまった赤色型のツツドリ、この時期おなじみのヒメコウテンシ、ミヤマホオジロ、コホオアカです。(撮影日:2013年5月2~4日)

  ツツドリ(Oriental Cuckoo)
  ツツドリの赤色型がなんと桜の木に止まっていました。野鳥カメラマンとしてはまたとないチャンスです。しばらく飛ぶ様子も無いので最初は遠くから撮り、徐々に近付いていきました。
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  ヒメコウテンシ(Greater Short-toed Lark)
ヒメコウテンシも舳倉島で割と見かける鳥です。この日はアトリやマヒワの中に1羽だけ混じっていました。4月に神奈川県でも目撃情報がありましたが、そのときは見られませんでしたので今回思いがけず出会えて運がよかったです。
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  ミヤマホオジロ(Yellow-throated Bunting)
  ご存知ミヤマホオジロです。冬鳥の印象がありますが、ここではさえずりを聞くことができました。
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  コホオアカ(Little Bunting)
コホオアカは日本海の離島でよく見かける野鳥です。ただし関東では見たことがありません。舳倉島のこの場所には数年前からいつも出没してくれます。
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  2年ぶりの春の舳倉島は、チフチャクやカラアカハラ、ヒメコウテンシなどに出会えて楽しかったです。やっぱこの島は普通とは違います。
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by harada5550 | 2013-05-16 22:53
 舳倉島にて(4)
 引き続き舳倉島で出会えた鳥を掲載します。今回はセキレイ科の鳥たちです。(撮影日:2013年5月2~4日)

 ムネアカタヒバリ(Red-throated Pipit)
ムネアカタヒバリはここ舳倉島ではよく出会える鳥です。春の渡りより秋の渡りで出会えます。オスの綺麗な夏羽個体でした。
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 タヒバリ(Buff-belled Pipit)
タヒバリもここ舳倉島では海岸線でよく出会えます。タヒバリ海岸というところもあります。
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 ビンスイ(Olive-backed Pipit)
ビンズイは本州では夏の高山で出会えます。綺麗によくさえずっています。また山の泉に歩いてやってくる何となくとぼけたところもあります。
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  亜種ホオジロハクセキレイ(White Wagtail) M.a.leucopsis
 ホオジロハクセキレイははじめての出会いです。舳倉島はセキレイ類でもタイワンハクセキレイなどの亜種がよく見られます。
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by harada5550 | 2013-05-16 00:36
  舳倉島にて(3) カラシラサギ チュウサギ アカアシシギ
 舳倉島にて、出会えた鳥たちを以下に載せます。(撮影日:2013年5月2日~4日)

 カラシラサギ(Chinese Egret)
 カラシラサギは今までなかなか縁の無かった鳥です。夏羽の綺麗な個体でした。
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 チュウサギ(Intermediate Egret)
  シラサギ類の中でも意外と少ないチュウサギです。書籍で調べたら準絶滅危惧種に指定されていました。
 大きさはカラシラサギよりほんの少し大きいいだけで足の指の色や眼先の色で区別できます。
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 アカアシシギ(Common Redshank)
アカアシシギも私になかなか縁のない鳥でした。初夏の北海道で営巣地を訪ねましたがそのときは確認できませんでした。

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by harada5550 | 2013-05-16 00:15
舳倉島にて(2)  チフチャフ、ヤブサメとウグイス
d0099854_11141570.jpg 今回の舳倉島では、珍しいムシクイであるチフチャフに出会えました。チフチャフは日本では観察記録が少ないもののユーラシアからアフリカにかけて広く分布しています。日本に来るのは亜種P.c.tristisで「Collins Bird Guide」によるとSiberian Chiffchaffと分類されています。
 外見上の識別ポイントは、まずは足で黒いことです。足が黒いムシクイはチフチャフかバフマユムシクイで少し暗褐色なのがキタヤナギムシクイ、ヤナギムシクイぐらいで大きな識別ポイントになるそうです。(BIRDER 2011年3月号から)全体的にオリーブ色で、翼帯はなく、眉斑は不明瞭、嘴は黒く下半分の基部が淡色です。
 今回の舳倉島では他にも、センダイムシクイ、キマユムシクイが確認でき、他の方はムジセッカやメボソムシクイ(3亜種は不明)なども確認できたそうです。
 チフチャフなどのムシクイ類は、いままでスズメ目ウグイス科として分類されてきましたが、あらたに独立しムシクイ科もしくはムシクイ亜科とされることがあります。今回はチフチャフとヤブサメとウグイスを、トータルで(古い分類かもしれませんが)ウグイス科として分類し掲載します。
(撮影日:2013年5月2日~4日)


 チフチャフ(Siberian Chiffchaff)  
 亜種P.c.tristisと思われます。ムシクイ類はとにかくすばしこくて、95%以上の写真を削除しました。



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 ヤブサメ(Asian Stubtail)
 ウグイス科ですがムシクイ亜科ではありません。和名のヤブサメ(藪鮫)より英名のAsian Stubtailの方が特徴がよく出ています。
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 ウグイス(Japanese Bush Warber)
お馴染みのウグイスです。自宅でもよくさえずりが聞こえますが、舳倉島では目立つところでさえずってくれますでの写真が撮れます。
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 ムシクイ類は識別が難しく、いつも撮影してから図鑑や書籍とにらめっこです。「ムシクイ類の識別力をつけるには日本で繁殖するセンダイ、メボソ、エゾの各ムシクイを数多く観察することに尽きる」。(BIRDER 2011年3月号から)そうです
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by harada5550 | 2013-05-11 11:15
 GWの舳倉島にて(1) カラアカハラ 他ツグミ類
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 久しぶりのブログ更新になります。昨年末から更新していないので、皆様にフィールドでお会いすると「体でも壊したの?」ですとか、「もうやめたと思った!」ですとかお声をいただきますが、少し仕事が立て込んでいただけでブログを休んでいましたが、マイペースでバードウォッチングには行っています。ただ、このところの野鳥カメラマンの人口増加と、珍鳥情報がネットに広まることによる先日のミヤマシトドのように過熱気味な場所にはどうも足が向かなくなって自然に回数が減っています。
 さて、今年のGWは舳倉島に行ってきました。島に行くのは一昨年の秋以来です。このところ春と秋の渡りの時期は飛島に行っていましたが、今年は舳倉島にしました。当初5月1日に渡船する予定でしたが低気圧の通過で欠航となり2日に渡って4日に帰ってきました。
 久々の舳倉島は、通常のGWとは違って、まだまだ冬鳥の世界でした。例年ですとオオルリやキビタキで島中一杯になるところ皆無です。逆にアトリやマヒワの群れやジョウビタキやルリビタキが多数いて驚きました。とくにルリビタキは島中いたるところで見かけました。少し渡りの季節には早かったのか、確認できた種類も3日間で81種類と少なめでした。それでもツグミ類はカラアカハラがオス1羽にメスが2羽いたり、真っ赤なハチジョウツグミや、お馴染みのクロツグミ、アカハラ、シロハラ、コマドリにノゴマといつもながら豊富に出没してくれました。(撮影日:2013年5月2日~4日)

 カラアカハラ(Grey-backed Thrush)  
 カラアカハラはライファーでした。舳倉島では今まで2回振られています。今回はやけに人なつこく愛想を振りまいていました。繁殖地は中国北東部で日本海側で数少ない旅鳥です。
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 カラアカハラ♀です。喉の黒斑が目立つのとお腹のオレンジ模様がオスと異なります。
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 アカハラ(Brown-headed Thrush)
 アカハラ♀です。アカハラも島には多かったです。
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 シロハラ(Pale Thrush)
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 ハチジョウツグミ(Dusty Thrush T.n.naumanni)
 今回のハチジョウツグミは赤が強くて、ツグミの亜種とは思えませんでした。
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 こちらはただのツグミです。
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 クロツグミ(Japanese Thrush)  
 クロツグミの英名がJapanese Thrushとは知りませんでした。私はこの鳥のオスとはなかなか縁がなく、今回のように接近できたのは初めてです。真っ黒な綺麗な個体でした。
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 舳倉島の野鳥は、これから数回にわたって掲載していきます。
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by harada5550 | 2013-05-06 22:49