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沖縄の山原にてヤンバルクイナ
d0099854_1938030.jpg 例年より早く梅雨が明けた沖縄の山原(やんばる)に固有種を探しに行ってきました。いわゆる「やんばる固有3種」といわれているヤンバルクイナ、ノグチゲラ、ホントウアカヒゲです。
 6月はヤンバルクイナが営巣末期で活発に活動する時期です。ノグチゲラは営巣が終わり若鳥を連れ回す時期、アカヒゲも活発な時期です。他にもリュウキュウアカショウビンやリュウキュウサンコウチョウが渡ってきて営巣する時期ですし、リュウキュウコノハズクも営巣しています。
 今回は台風の余波が気になりましたが、とにかく「やんばる固有3種」を見るということに限定して、地元の詳しい方と探してきました。
 (撮影日:13年6月21日~23日 国頭村)


 
 ヤンバルクイナ(Okinawa Rail)   
 有名なヤンバルクイナです。「1981年に新種記録された世界的な希少種で沖縄島北部のみに留鳥として分布する」(「日本の野鳥590」から)そうです。環境庁では現時点で1500個体が確認されているとのことですが、地元の方がいわれるにはもう少し多いと思われるそうです。国の天然記念物で絶滅危惧1B類です。この時期ヤンバルクイナは子育て中で明け方や雨天の中、活発に行動します。とくに明け方は主要道路の脇にも出没しました。側溝に出てくるミミズを食べにやってきます。車を止めてじっとしていると、全く気にせず餌となるミミズや昆虫を捕食しています。一度の4羽のヤンバルクイナが出てきて戸惑うこともありました。




 上の写真とこの写真の個体は比較的小型で若鳥もしくはメスの可能性があります。雌雄同色で区別は難しいそうですが、メスのほうが若干小さいそうです。
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 この個体は明らかに前の2つの写真と比較すると大きく思えます。
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 枯草の堆肥化している場所には餌となるミミズや昆虫が多いと思われます。このときは盛んに採餌していました。
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 典型的な幼鳥と思われます。成鳥に比較して顔、胸、くちばし、足がすべて淡色です。
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 夜間のヤンバルクイナです。夜間は木の上で過ごします。飛べない鳥ですが、どうやって木に登るかは単純で、斜めに立っていて登れそうな木に足を使って登ります。
(★地元の方の指導の元、フラッシュ撮影しています。強い光を当てると、驚いて地面に降りてしまいますので弱い光で照らしています。夜に地上に降りると天敵のマングースなどに狙われてしまいますので注意が必要です。)
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d0099854_21594361.jpg ヤンバルクイナのもうひとつの敵が人間です。今年に入って6月22日時点で交通事故が18件起きています。
(「環境省やんばる野生生物保護センター」から) 




 確かに早朝を中心に活動を活発化するヤンバルクイナは、このように道を横切ることがあります。
 飛べない分、走るのは相当早い気がします。
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 「環境省やんばる野生生物保護センターの掲示板」(13年6月22日時点)です。
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 実際にヤンバルクイナの事故を起こす人は大半が地元の方だそうです。観光客は道に慣れていないのと、そもそもヤンバルクイナを探していることも多くゆっくり走るのだそうです。地元の方はヤンバルクイナなどに構っていられないのかもしれませんが、国の天然記念物であり世界的にも希少種であるヤンバルクイナが半年で18羽も交通事故にあっていると思うと残念でなりません。
 微力ながら当ブログで情報発信させていただきます。
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by harada5550 | 2013-06-29 19:38
 初夏の山里にてブッポウソウ
d0099854_18125816.jpg 梅雨に入り、雨が心配されたものの山里のブッポウソウとアカショウビンを目的に出かけてきました。結果としてはブッポウソウは見られたものの、アカショウビンは2個体確認できたものの声のみでした。ブッポウソウとの出会いは6年ぶりでしたが、今回は森の奥まったところで観察中心の場所であり、距離が遠くて暗くて撮影条件はよくありませんでした。
 岡山県吉備中央町や長野県天龍村などでは自治体をあげてブッポウソウの営巣地としての保護活動を行っていますが、今回訪ねた場所はなるべく自然のままに保護しているようです。巣箱もかけていますが、ストレスを与えないような場所にあり、しかも木の間にできるだけ目立たないように設置してあります。カメラを構えられる場所も2地点(2人分)しかありません。
 今年は、営巣も例年より遅く、回った2箇所ともにまだ抱卵していませんでした。ブッポウソウの抱卵や巣立ちは他の夏鳥と比較して遅いようですが、今年はさらに遅いようです。
(撮影日:2013年6月1日)



 ブッポウソウ(Dollarbird)
東南アジアで越冬し、日本などの東アジアで繁殖します。光の具合で緑が非常に綺麗に見えますが、ここではあまり目立ちません。ここ数年個体数は減っているそうで絶滅危惧Ⅱ類です。保護活動も行われています。今回、求愛給餌は見られましたが、営巣していませんでした。


 
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 野鳥撮影のポイントとしては、この場所は被写体までの距離も遠くプロミナーで観察するほうが楽しめるかもしれません。その点、自然なブッポウソウの姿を観察できるポイントかもしれません。
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by harada5550 | 2013-06-09 18:39