霞ヶ浦にてソリハシセイタカシギ
d0099854_16565893.jpgソリハシセイタカシギ(Avocet)が出ているという情報をいただき、先週出かけてきました。この鳥は繁殖域、棲息域ともに日本から大きく外れているためごく稀にしか見ることができない貴重な鳥です。沖縄の先島諸島では見かけられているものの首都圏では数年前に三番瀬と葛西臨海公園で見られただけだと思います。いずれの場合も飛来して数日で旅立ってしまい、私は間に合いませんでした。
 当日、現地につくとすでに多くの方が集まっていました。初めてみるソリハシセイタカシギは岸から50mほどの浅瀬で2羽が頭部を羽に埋めて寝ていました。天気は曇天でソリハシセイタカシギも全体的にモノトーンであるため、何とか色をつけて撮りたかったです。時々寝覚めて頭部をあらわしますが、直感的に顔つきがヒレアシシギに似ていると思いました。

(撮影日:2012年12月23日)


 ソリハシセイタカシギ(Avocet) L42-46cm    
 地中海から中東、中央アジアで繁殖しアフリカから東南アジアに渡るそうです。日本に飛来するのは東南アジアにわたる個体が迷ってくるものと思います。




 ソリハシセイタカシギ 逆光の中で モノトーンとはいえ綺麗な鳥です。
 寝ている時間がほとんどで撮餌していませんでした。餌は昆虫や甲殻類で、くちばしを左右に振りながら食べるそうです。今回はそのような仕草を見られませんでした。
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 寝ているかと思えばいきなり飛びますので油断できません。
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 泳ぐときは長い足が邪魔だとは思いますが、上手に泳ぎます。泳いでいる姿もそっているくちばし以外はヒレアシシギに似ている気がします。
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 このソリハシセイタカシギは翌日は確認できなかったそうです。今回も発見されてから数日で旅立ちました。餌を採っていなかったため短期駐在となったのではという方もいます。鳥見をするときにはそのような点も考えながら観察するとより興味が深まります。
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# by harada5550 | 2012-12-29 15:56
伊豆沼のオオハクチョウ
d0099854_19245950.jpg 12月に入って今年一番の寒気が入り日本海側では大雪ということです。今年は雪の無いうちに新潟の朝日池に行ってハクガンを見たい!と思っていました。せっかく12月のはじめにハクガンが飛来したとの情報をいただきましたが、雪が降っては難しくなりました。ハクガンの飛来がもう少し早ければと思うと残念です。
 11月に行ってきました伊豆沼にもハクガンならぬハクチョウが飛来していました。マガンの多さに圧倒されましたが、オオハクチョウも数多く飛来していました。関東では旧本埜村のハクチョウ飛来地にてコハクチョウやアメリカコハクチョウはなじみが深いのですが、オオハクチョウの飛来地に行った記憶がありません。
 夜明けのマガンの合間にオオハクチョウも撮ることができ、ガンとは違う優雅さに気づきました。世間一般的にガンより白鳥のほうがポピュラーなのも理解できる様な気がします。
(撮影日:2012年11月3日)

 オオハクチョウ(Whooper Swan)  
 コハクチョウ同様に冬に飛来しますが、繁殖域のシベリアはコハクチョウよりやや南よりになります。家族同士で旅をします。






 夜明けの伊豆沼の風景を撮ってみました。
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 11月初旬の伊豆沼はまだ、暖かでしたが、今頃は厳しい寒さになっていることでしょう。

 
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# by harada5550 | 2012-12-08 19:20
 伊豆沼にてマガン、シジュウカラガン
d0099854_18203986.jpg めっきり寒くなってきました。季節は秋を通り越して一気に冬の様相です。ガン・カモ類も続々と渡ってきました。
 ガンの飛来地で有名な伊豆沼では毎年5万羽ほどのマガンがシベリアから渡って来ます。夏にシベリアですごし、子育てを行い9月ごろから北海道の宮島沼、ウトナイ湖に立ち寄りこの伊豆沼にやってくるそうです。伊豆沼のマガンは夜明けとともにねぐらである沼から飛び立ち、日中は沼周辺の田圃で落穂をついばみます。前々からその夜明けの飛び立ちが見たいと思っていたのですが、今回出かけてきました。前日の10時ごろに自宅を出発したのですが、思いのほか遠く、現地についたのは夜明け前6時ぎりぎりになってしまいました。伊豆沼ではすでにマガンたちが鳴き出し一部はすでに飛び初めていました、逸る気持ちを抑えながらカメラを準備し撮影ポイントへ向かいました。
(撮影日:2012年11月3日)



 マガン(White-Fronted Goose) 

 日本では伊豆沼のほか、片野鴨池、琵琶湖、宍道湖に渡って来ますが、8割は伊豆沼だそうです。マガンの生息域はシベリアから北ヨーロッパ、アラスカ、グリーンランドに渡り、それぞれ冬になると南に渡ります。




 日の出直前。マガンがシルエットになります。
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 太陽が昇ってきました。
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 マガンが沼から飛び立ちます。

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 餌場の田圃に着地します。
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 嘴基部の白い部分が小さいのは若鳥です。マガンの中でもカリガネのように細い黄色のアイリングがあるものもいますので注意が必要です。
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 シジュウカラガン(Cackling Goose)

 シジュウカラガンを探すのも今回の目的でした。運よく4羽のシジュウカラガンを確認できました。かつて多くのシジュウカラガンが日本に渡ってきましたが、一時は絶滅の危機を迎えましたが近年のロシアの保護活動により回復してきました。それらが伊豆沼に渡って来ます。
一部の図鑑で英名:Canada Gooseになっていましたが、富士五湖に籠脱けとして棲息するカナダガンと区別するため、学名:Branta hutchinsiiであるCackling Gooseとしました。近年までカナダガンの11亜種のひとつとされてきたそうですが、11亜種のうちシジュウカラガンを含む小型グループの4亜種がが別種に分類されたそうです。

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 今回の伊豆沼行きは雪が降る前に日帰りという強行軍でした。その他ヒシクイやオオハクチョウを見ることができました。珍しいカリガネやサガツラガンは探せませんでしたが無理してでも行った価値のあるすばらしい場所でした。
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# by harada5550 | 2012-11-23 18:12
飛島 四谷ダムにて渡りのサメビタキ
d0099854_19311150.jpg  今年の秋はイナバヒタキやアネハヅル、タカサゴモズがBIRDER諸氏の興味を引いております。私も興味があり行きたいと思うのですが、都合がつかず、このところマイペースで撮影を楽しむことが多くなりました。
 秋の飛島には渡りの途中のヒタキ類にも期待していました。コサメビタキ、オオルリの定番種や少し珍しいムギマキやサメビタキに出会うことができました。
 その中でも2羽のサメビタキがダム湖の横の松の枝でフライキャッチを繰り返していたのが被写体として興味を引きました。この日は時折曇るものの太陽が輝き、高速シャッターが切れるため、サメビタキの習性を考慮し、飛び出した枝に戻ってくる時をねらって、置きピンマニュアルフォーカスで撮影してみました。ISO感度を上げて、絞りをマイナス気味にして、レンズは開放より一段下げ被写界深度を若干広げ撮ってみました。晴れといっても夕方で陽が傾きかけていましたが、何とかSS1/2000秒ぐらいまであげられました。
(撮影日:2012年10月7日)

 サメビタキ(Siberian Flycatcher) 
 サメビタキは過去に撮った確たる記憶がありません。当初はコサメビタキかと思いましたが、コサメビタキと比較すると眼の先が暗色で胸から脇が褐色です。初列風切の突出が長いのが確認できないので迷いましたが、サメビタキとします。




 サメビタキ 何度も飛び立ってはフライキャッチを繰り返し同じ枝に戻ってきます。
 (ちなみにこの3枚は連続写真ではありません)
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 コサメビタキ(Asian Brown Flycatcher)
 こちらはお馴染みのコサメビタキ。やはり全体的にブラウンがかっておらずグレイっぽい感じです。
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 飛びモノを撮るのは面白いです。一枚一枚の写真がすべて違います。ただし、難しいですね。短い時間に百枚ぐらいは撮りましたが、ほとんどが没写真でした。
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# by harada5550 | 2012-10-27 19:34
 飛島にて秋の渡りのジュウイチ
d0099854_22295944.jpg 久しぶりの更新になります。10月初旬に秋の渡りの鳥を求めて飛島に行ってきました。今年の夏はいつまでも暑さが残り、バテ気味でこれといっためぼしい鳥もいないことから、湘南周辺の鳥見にも出かけずおとなしくしておりました。宮古島に行った後、数回出かけただけです。今回は飛島ということで今回も離島BIRDERになってしまいました。
 今年の秋の飛島は数多くのマヒワが飛来しアトリ、ジョウビタキ、イカルなどの冬鳥やホオジロ類、ムシクイ類が確認でき2泊3日で同行の友人と合わせて56種。この時期の舳倉島と比較して10種類程度少ないようです。この時期、舳倉島で多く見られるタヒバリ類が飛島ではほとんど見られないのと、ムシクイ類の数が少なく、珍しいホオジロ類がいないのがその差だと思います。もっとも舳倉島と比較し島が大きく探しきれないせいもあると思います。ツグミ類もただのツグミばかりと思いましたが、シロハラとクロツグミの落鳥遺体を見かけ確実に渡ってきていることが確認できます。
 さて、秋の渡りといえばトケン類も期待できます。この時期、首都圏ではツツドリがよく見られます。今年の飛島には普段見かけるのが難しいジュウイチが愛嬌を振りましていました。主なトケン類4種類のうちジュウイチだけは写真どころか見かけたこともありませんでした。ただ、あの独特な「ジュウイチー、ジュウイチー」という鳴き声は富士山麓や伊香保植物園などで割りと耳にする機会は多い鳥です。今年の飛島には2羽の若いジュウイチが餌が豊富なのか、長居しているようでした。
(撮影日:2012年10月6日~8日)

 ジュウイチ(Northern Hawk Cuckoo)  
若い個体です。成鳥はハイタカのオスやツミのオスににて胸が淡い褐色がありますが、幼鳥は縦縞があります。





 ジュウイチ この個体は首から胸に少し赤みがあります。
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 餌の幼虫めがけて盛んに地面に降りて採餌します。
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 ジュウイチ これは首から胸にかけて赤くない個体です。
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 ジュウイチの行動も同じトケン類であるツツドリとよく似ています。この時期は卵からかえった幼虫が多く発生するのか、渡りの途中で餌場を見つけると割と長く居ついてくれます。このジュウイチもこの後一週間程度いたようです。
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# by harada5550 | 2012-10-21 22:30