5月に訪れた天売島特集も今回が最後です。
天売島といえばやっぱりウトウです。3月から4月にかけて、銚子沖や城ヶ島で見かけたウトウも北海道にまで上がってきていると思います。天売島はウトウの最大の繁殖地で60万羽以上がいるとのことです。5月中旬では卵を温めている時期で、ヒナがかえっておらず、あのイカナゴをクチバシいっぱいに運んでくる親鳥は見られません。ただし、夕暮れ時に次々と帰巣してくる多数のウトウは迫力ありました。オスとメスは一日毎に卵を温めるのを交代するそうです。夜明け前には巣で卵を温めていた方が出かけていき、夕暮れ時に帰ってきて交代するそうです。
ちょうど今頃は親鳥がキビナゴをくわえて帰ってくる時期です。今年ももう一度、チャレンジしようかと思いましたが、先立つものがなく来年以降に期待します。
ウトウ 日没とともに帰巣してきます。ウトウの前にある穴が巣です。
ウトウ 巣に入っていきます。
ウトウ 近すぎです。レンズはちなみに200mmズームで70mmぐらいです。
ウトウ なおストロボ撮影は、各位の良識にまかせて・・・ということになっております。
ウトウ 昼間はフェリー航路でよく見かけました。銚子沖でもよく見かけましたので懐かしい雰囲気です。
5月の天売島行きは渡りの小鳥と海鳥の両方を楽しめる欲張りな鳥見になりました。特に最後の最後にあのまっ黄色なコウライウグイスを見ることができ、贅沢なおまけもつきました。本当は粘って写真を撮りたかったのですが、フェリーの出港時間が迫りあきらめました。
今回は海が荒れて観光船が出航せず、ケイマフリやウミガラスが間近に見られなかったことが残念でしたが、それまでできたらできすぎです。滞在時間44時間、2泊3日でしたが65種類の野鳥を観察することができました。
次回天売島を訪れるときは、海鳥狙いでちょうど今頃、6月下旬の海鳥のベストシーズンを狙いたいと思います。