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 宮古島 池間湿原にてムラサキサギ
 宮古島 池間湿原にてムラサキサギ_d0099854_19273443.jpg 池間島は宮古島と橋でつながっており陸続きになっています。島の周囲は約10kmの小さな島です。この小さな島の中に淡水の池間湿原があります。池間湿原は面積が38ヘクタールもある沖縄県最大の湿原で、環境省の日本の重要湿地500にも選定されています。もともと海につながっていたそうですが、干拓工事と漁港整備で海と遮断され淡水化されました。(書籍「宮古島の野鳥」から)
 ここを訪れた目的は宮古島が北限で繁殖しているムラサキサギを撮る事でした。池間湿原には湿原を見渡せる観察施設があります。そこの上って湿原を見渡すとムラサキサギをすぐに見つけることができました。ただし距離にして300mはあるでしょうか。とにかく距離が遠く写真は難しいです。近く(といっても100mぐらい)にはバンの親子が出てきました。ヒナに餌を与える姿は微笑ましくありしばらくカメラで見ていましたが、ファインダーの中には先ほどとは別のムラサキサギがいるではありませんか。ブッシュの中で気がつきませんでした。ムラサキサギはブッシュうから出てきて羽づくろいをしてくつろいでいました。池間湿原では生態系の頂点に君臨しています。
(撮影日:2012年6月22日)

 ムラサキサギ(Purple Heron)
 2003年6月に池間島で繁殖が確認されてから宮古島では留鳥です。雌雄同色でアオサギよりひとまわり小型で、その名の通り全体が紫に見えます。首周りは赤橙色で横側に青色の縦線がはいります。今回成鳥2羽、幼鳥1羽を確認することができました。






 ムラサキサギ成鳥 伸びをしています。
 この写真Nikonのミラーレス一眼である「V1」で500mm+1.4倍テレコンで撮りました。「V1」はレンズは新しい「Cマウント」で撮像センサーも新フォーマットである小型の「CX」フォーマットで焦点距離は35mm換算で実に2.7倍になります。したがって500mm+1.4テレコンであれば1890mm相当になります。ブレを防止するために赤外線リモコンを使用しました。今回は距離は100m程度ですがノートリです。(この2枚のみV1での撮影です)
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 ムラサキサギ こちらは遠くのほうの個体です。
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 アオサギ(Grey Heron) 
 酒匂川のアオサギです。比較してみると新ためて違いがわかります。
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 ヨシゴイ(Yellow Bittern)
  残念ながらリュウキュウヨシゴイは確認できませんでした。ムラサキサギを見慣れているとやたら小型に見えます。
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 バン(Common Moorhen) 
 バンの親子は微笑ましかったです。この鳥は北海道から沖縄までいろいろなところで出会えるクイナです。
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 池間湿原全景 小さな島の中にあるとは思えません。
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 宮古島は大野山林と、エメラルドグリーンの海、サトウキビ畑に加えて淡水湿原まであるこのバラエティーに富んだフィールドが魅力です。
by harada5550 | 2012-07-14 19:27
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