秋の舳倉島では、ホオジロ類にも期待できます。ただし、11月にはいると渡りのツメナガホオジロ、シラガホオジロやチャキンチョウなど出会いたいホオジロ類は季節的に遅く、出会うことは厳しいそうです。今回はシベリアジュリンとオオジュリンを一緒に見ることができました。その他冬鳥であるミヤマホオジロ、クロジ、アオジなどが見られました。
その他、二年前の同じ時期の舳倉島で出会えたヤマヒバリに今回も出会えました。ただし、前回が島の内陸のブッシュに居たのに対して、今回は海岸沿いの岩場にカシラダカと一緒に居ました。
(撮影日:2013年11月2日~3日)
シベリアジュリン(Palla's Reed Bunting)
シベリアジュリンは当ブログ初登場です。いままでなかなか特徴のある写真が撮れませんでした。1st-winterと思われます。繁殖はロシア内陸部で行いますので日本では夏羽には見られません。全体的に色が薄く、今回は識別ポイントである直線的な嘴のラインや小雨覆いが茶色ではないことが確認できました。オオジュリンとの比較もできました。
オオジュリン(Reed Bunting)
1st-winterと思われます。COLLINS BIRD GUIDEでは、1se-winterの♂、♀の識別点も記述されていましたが今回はわかりませんでした。オオジュリンは北海道で繁殖しますので、日本で夏羽も見ることができます。今回はシベリアジュリと比較することができました。比較すると全体的に茶色みが強く、小雨覆いが茶色で嘴のラインに湾曲があります。
ヤマヒバリ(Siberian Accentor)
ヤマヒバリは海岸の岩場にいました。イワヒバリ科ですが大きさは小さく、今回はカシラダカと一緒にいたので最初はホオジロ類かと困惑しました。
舳倉島は11月の終わりになると民宿が閉鎖され、泊りがけで行かれなくなります。また、海も荒れて何日も船が出ないときもあります。長い冬が終わった後、来年のGW以降に再び行こうと思います。